熱間貼付け導入事例:オマーン鉄鋼メーカー(2023年10月)

導入事例/高温貼付タイプ
2023-11-02

中東のオマーンにて、熱間鉄鋼ビレット向けにHP-901の運用が開始されます。自動機を用いた貼付けとなり、中東では初めての導入事例となります。自動機は既に設置され、量産確認試験が順調に進んでいる状態です。

本鉄鋼メーカーがHP-901の導入を決定した背景には、EU域内での輸入鋼材に対する個体識別要求の高まりがあります。既にいくつかの国では新しい基準が設けられ、鋼材情報がより厳しく管理されています。

熱間での個体識別にはいくつか手法があります。本鉄鋼メーカーでは、スプレーマーキング、刻印、レーザー刻印、レーザー印字タグの取り付けなどあらゆる手法を検討した結果、熱間貼付け用耐熱ラベルHP-901がベストとの判断が下されました。簡便性、読取性、コストを総合的に比較された結果とのことです。

 

<耐熱ラベルHP-901の利点>

1000℃までの鋼材に直接貼付けが可能

◆ビレット端面への確かな密着性

◆バーコード、QRコードの高い読取性

◆ネイルやスタッドを使用せず、そのまま貼り付けが可能(消耗品コストの優位性)

◆比較的簡易な自動機設計と市販の熱転写プリンタを用いた印字(設備コストの優位性)

◆バックアップの簡便性(万一貼付け不具合が発生しても手貼りでのバックアップが可能)

 

今後もこのような利点をご理解いただき、世界各地で熱間管理手法として導入いただけることを期待しております。

 

(貼付の様子)